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■第10回髭男爵杯■

 

次回は 12月13日(日) です。
今年最後の髭男爵杯は、何と10回目になります。
ここまで続けて来られたのも、参加してくれる皆様がいたからこそ!本当にありがとうございます。
次回も、帰省前の1戦に、冬休み中の力試しに、前回の王者を倒しに!是非、いらしてください。



【開催日】



2009年12月13日(日)

 

【受付時間】

9:30〜10:30

【開催場所】

高崎市中央公民館
お車でお越しの方は第2駐車場をご利用ください。
詳細はこちら

【参加費】

一般700円
学生・DCIカード新規発行の方は200円引きとなります。

【フォーマット】

スタンダード
使用可能エキスパンション
アラーラの断片・コンフラックス・アラーラ再誕・M10 ・
ゼンディガー


試合形式はスイスラウンド+シングルエリミネーションとなります。
参加者数によって、回戦数は変動します。
上位賞、デッキ賞等をご用意しております。

参加者の方は試合に必要な筆記用具、ライフカウンター、トークン等は各自でご用意ください。
ご不明な点はhige-dansyaku@hotmail.co.jpまでお問い合わせください。



■第9回髭男爵杯結果■

髭様??
第9回髭男爵杯の優勝は、残酷な根本原理を置いてきた男の手に納まった。

優勝したのは、宮島英二。

ついこの間までクイックントーストを使っていた、生粋のコントロールデッキ使いである。
ここ最近の髭男爵杯ではTOP4に入りながらも、シングル一没を繰り返していた。
宮島のデッキは"殴って勝つ"デッキではなく、根本原理を連打し相手の"心を折って勝つ"デッキだった。
そんな愛用のデッキもローウィンとともに多くのパーツを失い、宮島が手にしたのは白ジャンド。
直前まで調整を重ねた4色根本原理に諦めがつき、友人である井田から借りたデッキが宮島に勝利をもたらした。

優勝後のインタビューで
「ジャンド、プレイイング簡単」
と言い放つ、宮島の今後に期待したい。

おめでとう、宮島英二。


CONTENTS



・Round1 田中 陽介(群馬) vs. 安慶名 大樹(群馬)

・Round2 岩上 裕治(埼玉) vs. 宮島 英二(群馬)

・Round3 白石 知巳(群馬) vs. 梅咲 直瑛(東京)

・Round4 保坂 篤志(群馬) vs. 津野 崇寛(栃木)

・Round5 井田 隆雅(群馬) vs. 木村 敦(群馬)

・Semifinal Match 横尾 直樹(群馬) vs. 宮島 英二(群馬)

・Semifinal Match 白石 知己(群馬) vs. 田中 陽介(群馬)

・Final Match 田中 陽介(群馬) vs. 宮島 英二(群馬)

・TOP4 DeckList

COVERAGE

・Round1 田中 陽介(群馬) vs. 安慶名 大樹(群馬)

 第9回髭男爵杯となった今大会。Round1で登場するのは久しぶりの登場となった田中と、群馬の次世代を担うと噂される安慶名。

 二人の態度の違いはデックにもよく表れており、のらりくらりとした態度の田中は4色の続唱コントロール、全身からはギラギラとした勝ちたいんやオーラが感じられる安慶名は前のめりなバントビートとなっている。





Game1


安慶名の手札:《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》、《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk(ALA)》、2《森/Forest(ZEN)》、《島/Island(ZEN)》、《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood(ZEN)》

田中の手札:2《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》、《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》、《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》、《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove(M10)》《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZEN)》、《森/Forest(ZEN)》


《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》から《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk(ALA)》とマリガンを感じさせないスタートを切る安慶名。

賛美で4点とフェッチによるペイ1を挟んで15となった所で《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》にて《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》を破壊する。

残りが9となった所で《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》にて唯一の白マナである《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove(M10)》を破壊しながら、《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk(ALA)》を止めにかかる。

《大貂皮鹿/Great Sable Stag(M10)》を《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood(ZEN)》の能力で4/4までサイズアップさせるも、田中の守りは厚く、《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》から《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》と突破を図らない。

《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》から2枚目の青マナを調達すると、ガンだった《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》へ《精神の制御/Mind Control(M10)》。4点入り残りは5となる。

2枚目の《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》で対処したところでこちらも2枚目の《精神の制御/Mind Control(M10)》がキャストされ、いよいよ詰みの段階へとなる。

しかしここで功を焦った安慶名は4/4の《大貂皮鹿/Great Sable Stag(M10)》で攻撃してしまい、能力でフェッチランドをサーチし5/5となった《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》に一方的に破壊されてしまう。

《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》、《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(M10)》と次々とプレインズウォーカーをキャストし、残りの4点を削ろうとするも、田中は《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(M10)》で盤面にプレッシャーをかけ、丁寧に安慶名の未来を詰みにかかる。

そのまま《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(M10)》の最終奥義が炸裂すると、大量のフェッチランドによりサイズアップした《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》の攻撃により、30近くあった安慶名のライフは一瞬にして0に。


田中1-0安慶名


Side
田中
IN
2《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》
2《大貂皮鹿/Great Sable Stag(M10)》
OUT
《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(M10)》
《猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths(ZEN)》
2《茨異種/Thornling(CON)》

安慶名
IN
3《否認/Negate(M10)》
2《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》
2《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant(ALA)》
OUT
4《大貂皮鹿/Great Sable Stag(M10)》
3《バントの魔除け/Bant Charm(ALA)》




Game2


安慶名の手札:《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》、《ニッサに選ばれし者/Nissa’s Chosen(ZEN)》、2《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk(ALA)》、《否認/Negate(M10)》、《森/Forest(ZEN)》、《海辺の城塞/Seaside Citadel(ALA)》

田中の手札:2《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》、《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove(M10)》、《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZEN)》、《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood(ZEN)》


《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》から《ニッサに選ばれし者/Nissa’s Chosen(ZEN)》、《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk(ALA)》とクロックをかけながら、《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》でハンドアドバンテージとロケットスタートの安慶名。

マリガンから初動《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》と遅いスタートながら、《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》と合わせ、《ロウクスの戦修道士/Rhox War Monk(ALA)》を相打ちに取ることに成功する。

盤面は有利だが、実は安慶名の土地は2枚で止まっており、そこに《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》で土地を割り、追い打ちをかける。

《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》で土地を割ること3回、《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》にて4マナまで伸ばし《ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane(ZEN)》をキャストし、《ニッサに選ばれし者/Nissa’s Chosen(ZEN)》を無限にブロッカーとして配置する。

赤マナが1枚の田中は《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》をキャストし、これが《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》であったため、2枚の《貴族の教主/Noble Hierarch(CON)》が破壊され、マナを止めにかかる。

《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》と《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》が攻撃し、《ニッサに選ばれし者/Nissa’s Chosen(ZEN)》で《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》をブロックしたところで《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood(ZEN)》を起動し一方的に打ち取るなど、焦りからか安慶名にミスが目立つ。


マナクリーチャーをひたすら破壊し、兎に角マナをスクリューさせる。《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt(M10)》がトークンを生みだし始めると、この先自分のクリーチャーが生き残る可能性が0になった安慶名は投了。


田中2-0安慶名

 


 

・Round2 岩上 裕治(埼玉) vs. 宮島 英二(群馬)

By Daisuke Kawasaki

 日本の、いや、世界の最先端の地、それが群馬。

 白石 知巳(群馬)が今年の日本選手権でトップ8入賞した時に、そう発言した時に、多くのプレイヤーは失笑したことだろう。だが、筆者は、白石の強い語調に何かを感じた。少なくとも、これはただの大口ではないと。

 そして、それが確信にかわったのが、日本選手権終了後に開催されたフランス選手権の結果を見た時だった。日本選手権の時に、白石が語った「日本のフェアリー、《時間のねじれ/Time Warp》はいってないんですね?」との言葉。たしかに、日本選手権に山ほどいたフェアリーの中で、《時間のねじれ/Time Warp》を投入していたのは浅原 晃(神奈川)を含む2名のみだった。

 しかし、フランス選手権において、トップ8入賞したフェアリーは、ほとんどが《時間のねじれ/Time Warp》を、それも複数枚投入していたのだ。

 果たして、群馬ではどのようなマジックが行われているのか。

 これは見に行くしかない、そして日本中のデュエリストにこの「日本の枠に収まらない」マジックをお届けすることが使命だと、八王子から高崎へ、長い長い八高線の端から端まで電車に乗って、この髭男爵杯までやってきたというわけだ。





 第2ラウンドでお届けする対戦は、岩上 裕治(埼玉)と、宮島 英二(群馬)の対戦。

 岩上は、髭男爵杯の常連であり、群馬のマジックプレイヤーの中でも、ベテランに分類されるプレイヤーである。対する宮島は、最近ではPWCなどの関東中心圏で開催される大会にも遠征をしている、群馬注目の若手の1人。

富澤 「最近、髭男爵杯は古参が少しずつ減ってきて、逆に新しい人が増えてきているんですよ」

 とは、群馬事情に詳しい富澤の話。

 古参岩上の操る伝統的な3色ジャンドか、それとも、若手宮島の最新型白タッチジャンドか。

 ジャンドの、そして群馬の世代闘争の縮図がここにある。


Game 1


 ダイスロールで先手は岩上が《野蛮な地/Savage Lands》をセットするところからゲームがスタート。続いて、2ターン目に岩上は《沼/Swamp》をフェッチし、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》をキャスト。

 対して、宮島は、《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》をセットしてターンを返す。明らかに後手を踏んでいる形となった宮島に対して、岩上は3ターン目の《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》と続け、盤面を固めていく。

 3ターン目。宮島は手札に3マナの《大貂皮鹿/Great Sable Stag》を抱えているものの、色マナの都合でキャストすることができない。これが白ジャンドのデメリットといっても過言では無いだろう。手札に抱えた《稲妻/Lightning Bolt》を使う機会もとめてターンを返すが、ここはきっちり岩上、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》の能力を使うこともなくアタックで5点のダメージを稼いだ上でのターンエンド。

 このターンに、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をキャストする必要もないかと、手札を温存したかに見えた岩上。というわけで、岩上の手札を確認すると…なんとそこには《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》が。これが群馬クオリティ。安易な予想は火傷する。

 とかどうでもいいことを筆者が考えているうちに、岩上はターンエンドに《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》へと《稲妻/Lightning Bolt》をキャストし、返すターンの《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》でバッチリ《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》がめくれたことで、きっちりトークンごと対処する。

 このアクションでゲームの展開は次第に宮島ペースに。《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》をキャストする岩上に対して、宮島は《大貂皮鹿/Great Sable Stag》をキャストし、残ったマナで《稲妻/Lightning Bolt》を《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》へと。

 追加された岩上の《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》を《瀝青破/Bituminous Blast》で除去すると、めくれるのは《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》→《大貂皮鹿/Great Sable Stag》という黄金コース。こうなると、宮島の盤面には《大貂皮鹿/Great Sable Stag》で止まっている《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》のみに。

 かすかな抵抗として《荒廃稲妻/Blightning》を2発打ち込む岩上だったが、《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を《瀝青破/Bituminous Blast》で対処されてしまうと、あとは、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》によるとどめを待つのみだった。


宮島 1-0 岩上





Game 2


 先手の岩上がマリガンをしたものの、2ターン目に《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》をキャストという上々な立ち上がり。そして、またも3ターン目に《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》。

宮島 「強い…」

 土地の組み合わせまでまったく同じで、3ターン目のセットランドを迎えた宮島。たしかにこの動きはジャンド系の序盤ビートとしては最高峰。しかし、先ほどのGame 1では、この状況から、逆転して見せたのは他ならぬ宮島である。ましてや、このゲームでは3ターン目に《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》をキャストすることに成功しているのだ。

 この《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》を岩上がアタックしてきた《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》と相打ち、お互いに3体ずつのトークンを並べた2人。岩上が土地を3枚タップする。

 ここでキャストされたのは《大貂皮鹿/Great Sable Stag》。対する宮島も《荒廃稲妻/Blightning》という状況。これで、盤面はトークン3体ずつに岩上のみ《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》と《大貂皮鹿/Great Sable Stag》をコントロールしているという圧倒的な状況になったが、一方で岩上の手札はゼロで、宮島の手札は4枚。

 ここで、岩上がトップデックしたのが《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》。これが宮島の《野蛮な地/Savage Lands》を破壊する。手札が重い宮島としてはあわやピンチという状況だったのだが、トップから《森/Forest》を引いてきて事なきを得る。4マナで無事《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》をキャストし、続唱で《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》。これで《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》を除去する。

 しかし、岩上のトップが非常に強い。ここで《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》をトップしかえした岩上は、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》を除去し、一挙アタック、宮島のライフを6とする。

 だが、後続が続かない。2ターン続けてセットランド以外はノーアクションの岩上。一方で、2体目の《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》が《終止/Terminate》を引き込み、さらに《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》をキャストする。これで盤面にトークンのみとなってしまった岩上。

 一方で、宮島は《大貂皮鹿/Great Sable Stag》《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》と追加していき、いつの間にやらライフは逆転している。ここで岩上が《荒廃稲妻/Blightning》をキャストして宮島の手札をゼロにする時に筆者が見ていないうちに色々有ったようだが、手札がゼロ同士で、圧倒的な盤面ならば、それ以上に圧倒的な盤面にする必要もなく勝利したのだった。

宮島 2-0 岩上

 試合終了後に、《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》がアタックするべきだったか、や、サイドボーディングの《思考の大出血/Thought Hemorrhage》を入れるべきか、そして、ジャンドはタッチ白にするべきか否かなどについて話あう2人。

 世代闘争などと、無駄に盛り上がっているのは外野の筆者だけで、彼らは日常として群馬のマジックをやっている。

 


 


・Round3 白石 知己(群馬) vs. 梅咲 直瑛(東京)

世界選手権終了後、公開予定。



・Round4 保坂 篤志(群馬) vs. 津野 崇寛(栃木)

By Daisuke Kawasaki

 全5回戦のスイスラウンドのうち、4回戦目となり、スタンディングの掲示でトップ4入賞を検討し始めるプレイヤーもボチボチ出てきた。

 さて、本来ならば、もっともトップ4に進出する可能性の高い、全勝者4名のマッチアップをお届けしたい所ではあるのだが、この4名のうち、3名までがすでにフィチャーリング済という事態となった。

 せっかく群馬に来たからには、出来るだけ多くのプレイヤーの姿をお届けしたい、という筆者のわがままで、このラウンドでは、1敗ラインで戦うプレイヤーの中からフィーチャーテーブルを選ばせていただこう。

 というわけで、このラウンドで呼び出したプレイヤーは、現在髭男爵杯を2連覇中という保坂 篤志(群馬)。「ミスター髭男爵杯」とでも呼ぶべきプレイヤーは、他にいて、本日は欠席しているという事なのだが、その空位となりつつあるミスターの座を守り、あわよくば3連覇によって、下克上を果たそうかという猛者である。

 対するは、津野 崇寛(栃木)。栃木は佐野から、毎大会遠征してきているというプレイヤー。「結構距離あるんじゃないですか?栃木の大会はでないんですか?」という筆者の質問に、「宇都宮かこっちかの選択で、あんまりかわらないんですよ。だったら来慣れているこっちに来ようかと」と答えた。





 使用しているデックは、保坂は赤白の上陸ビート、対する津野は対ジャンドの大本命のひとつであるバントビート。

 高速デック同士の対決であるこのマッチアップ、普通に考えれば、展開力に分がある保坂のデックが有利には見えるが、安定した展開と、絆魂を考えれば中盤以降にもつれ込むことさえ出来れば、津野が有利ではある。

 今まで、安定感を重視して《貴族の教主/Noble Hierarch》と《極楽鳥/Birds of Paradise》4枚ずつのマナベース重視の調整のバントビートを使い続けてきた津野が、展開力の限界を超えるべく、ブン回り重視で《極楽鳥/Birds of Paradise》を2マナクリーチャーに変えてきたという。

 果たしてこの変更が、どう響くのか。注目したい。


Game 1


 ダイスロールで先手は津野。お互いに《平地/Plains》をセットしあう展開だが、保坂は1ターン目から《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》をキャストと、早い展開。

 それに対抗すべく、津野も《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》からの《白騎士/White Knight》キャストと動くのだが、上陸を果たした《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》は《白騎士/White Knight》では止まらない。

 保坂はフェッチの起動をあわせて4点のダメージを2ターン目に叩き込み、さらに《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》をキャストと、かなりアグレッシブにライフを狙う展開。返して津野も《貴族の教主/Noble Hierarch》キャストからの《白騎士/White Knight》アタックで、3点のダメージを保坂に与える。さらに《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》をセット、長期戦でのダメージレースに備える。

 しかし、長期戦に持ち込ませてくれなそうなのが保坂。2枚目のフェッチでさらに4点のダメージを叩き込み、津野のライフを12とし、《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》のカウンターを一気に2とする。そして、《コーの鉤の達人/Kor Hookmaster》キャストで、《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》のトークンが攻撃するのに邪魔になりそうな《白騎士/White Knight》をタップする。

 ここで目だったアクションがないと、上陸1回でゲームが終わってしまう津野だったが、《悪斬の天使/Baneslayer Angel》をキャストして、一安心。1ターンでも保坂の攻撃を止め、サイズの勝負に持ち込めればかなり楽になる。

 だが、保坂は《流刑への道/Path to Exile》と《稲妻/Lightning Bolt》を握り占めており、津野のターンが帰ってくることは無かった。


保坂 1-0 津野



 




Game 2


 お互いにマリガンによるスタートだったが、6枚の初手を見て、津野が「マリガンだ!ダメだ!」と一言。しかし、互いに早いデッキだけに、相手が少しぬるいハンドをキープしていれば、まだまだ勝負になる。

 と思いながら保坂の初手6枚を見ると…《ゴブリンの先達/Goblin Guide》がみえ、かなり早そうな手札をキープしている。5枚の手札をみた津野は「ダメだ」とまた失笑気味にキープしたが、この初手を見たら、失笑どころでは無かっただろう。

 後手の保坂が《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》から、フェッチの4点スタート、さらに《板金鎧の土百足/Plated Geopede》をキャストするのだが、この《板金鎧の土百足/Plated Geopede》は《天界の粛清/Celestial Purge》で追放。土地が2枚に手札にフェッチの保坂は、これを大事にするべく、このターンはセットランドを行わず、《ゴブリンの先達/Goblin Guide》キャストで速攻アタック。ここで土地を津野に渡してしまうものの、2枚目の《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》をキャストしてターンを返す。

 ここで、何かしらのインパクトが欲しい津野ではあるのだが、現状盤面に何ら影響を与えない《ビヒモスの大鎚/Behemoth Sledge》のキャスト。保坂は返しにフェッチ起動からの10点ダメージを与える。

 《ジェスの浸透者/Jhessian Infiltrator》を《流刑への道/Path to Exile》されてしまった所で、津野に生き延びる術は残らなかったのだった。


保坂 2-0 津野


 試合終了後に津野は一言。

津野 「やっぱ、なかったわー」



・Round5 井田 隆雅(群馬) vs. 木村 敦(群馬)

By Daisuke Kawasaki

 予選ラウンド最終戦となった、第5ラウンド。

 髭男爵杯ではトップ4による決勝ラウンドがあるため、全勝同士がほぼIDするだろうことが予想される。したがって、このラウンドでは勝利によって決勝ラウンド進出に望みをつなぐ1敗ラインのマッチアップをお届けしよう。

 ともに群馬在住の井田 隆雅(群馬)と木村 敦(群馬)。

 井田のデックは赤白上陸に《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》や《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を投入し、中長期戦に対応出来るナヤ上陸。

 対する木村のデックは、ゼンディカー発売直後に注目された黒単吸血鬼に、《荒廃稲妻/Blightning》や《終止/Terminate》、そして《稲妻/Lightning Bolt》などのユーティリティのために赤をタッチした赤黒吸血鬼。

 ともに、最高速を犠牲にするかわりに対応力を上げたデック対決。筆者の勝手な意見だが、非常に群馬の臭いが強いように感じられ、無意味にテンションが上がってきた。

 ちなみに、このラウンドは、すべてのテーブルが『パックマッチ』となっており、勝者はゼンディカーを1パック手に入れる事が出来る。

 このマッチを勝利し、トップ4へ近づくとともに、パックを手に入れるのはどちらか。





Game 1

 先手は井田。

 お互いに土地をタップインさせる静かな立ち上がりから、井田は、2ターン目に《野生のナカティル/Wild Nacatl》をキャスト。《乾燥台地/Arid Mesa》をセットし、起動させずにターンを返す。この《野生のナカティル/Wild Nacatl》に木村は《稲妻/Lightning Bolt》を打ち込む。

 井田は、ここで《平地/Plains》を引き、フェッチを温存したまま《板金鎧の土百足/Plated Geopede》をキャストする。だが、木村はこの《板金鎧の土百足/Plated Geopede》も《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》で対処。先手だった井田だが、これでひとまず攻守が逆転してしまう。

 この、あまり好ましくない状況を改善するべく、井田は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をキャストし、サイズで圧倒するプラン。2枚目の《乾燥台地/Arid Mesa》をセットしたことで、《稲妻/Lightning Bolt》も恐れないサイズへと成長する。木村は《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》のキャストでターン終了。

 井田の求めるゲームメイク的にこの《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》はかなり厳しい存在なのだが、手札の《ナヤの魔除け/Naya Charm》のテンポの悪さを嫌い、《未達への旅/Journey to Nowhere》で《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》を除去、さらにキッカー込みで《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》をキャストする。この《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》が《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》と相打ちになったことで、わずかに井田にとって優位な場に。

 盤面では少々厳しいものの、まだ猶予のある木村は、戦いの軸をずらすべく、まずは《荒廃稲妻/Blightning》で井田の手札をゼロにする。そして《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》を残ったマナでキャストして、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をチャンプブロック。井田のトップは《板金鎧の土百足/Plated Geopede》。

 ここで、フェッチをセットしながらの《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus》、そして《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》と並べて、ライブラリートップが《荒廃稲妻/Blightning》だったことで、俄然楽になった形の木村。

 しかし、土地をドローした井田は、上陸を果たして、《板金鎧の土百足/Plated Geopede》でアタック。最初、《板金鎧の土百足/Plated Geopede》のサイズを3/3であると確認し、疑問に感じた木村ではあったが、横に並ぶ《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》の能力が再びの上陸を果たす事を思いだして、これをスルー。井田は3/3のままでターンを返す。

 木村は、《荒廃稲妻/Blightning》をドローした後のライブラリートップが黒い《終止/Terminate》で有ることを確認すると、ここは攻め時とばかりに《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus》でアタックし、井田のライフを6にする。

 しかし、井田がターンエンドに《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》の能力でフェッチを持ってきたことで木村の表情が青ざめる。これによって、次の井田のドロー次第では、逆転も考えられるのだ。しかし、井田のトップは《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》。これではダメージが足りない井田は、トークンを生み出し、続くターンの木村のライブラリートップが黒くないことを期待する。

 《終止/Terminate》をドローした木村のトップは、土地。

 祈るように、フェッチを起動した、木村のシャッフル後のトップは…《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》。


木村 1-0 井田





Game 2

 先手井田は、1ターン目こそ、アクションが起こせなかったものの、2ターン目に《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を引き当て、これをキャストする。返して木村もオースティンでは大活躍だった《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》をキャスト。先制攻撃によって地上を固めつつ、プレインズウォーカー対策になるこのカードは井田相手には有効なカードに見える。

 しかし、今、井田の戦場にいるクリーチャーは《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》。パワー2程度の先制攻撃など、上陸で乗り越える。さらに《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を追加して、戦線を構築していく。

 だが、しかし、ここで木村も《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》をキャスト。井田は《野生のナカティル/Wild Nacatl》を追加してターンを渡し、木村が《吸血鬼の裂断者/Vampire Lacerator》をキャストしたエンドに《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》の能力でフェッチをサーチして、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》の育成に励む。

 そして、5/5となった《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》と、《山/Mountain》《平地/Plains》の加護で3/3の《野生のナカティル/Wild Nacatl》でアタックする井田。《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》でブロックし相打ちを取る木村だったが、井田は2枚目の《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を戦場に。

 ここでライフは井田19対木村17となるのだが、木村のキャストする《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus》が一気にバランスを崩す。山札のトップが《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》だったことで、《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus》の能力が発動。一気に井田のライフを削りにかかる。

 だがしかし、《野生のナカティル/Wild Nacatl》《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》と殴ってきた井田のクリーチャーをブロックし、《稲妻/Lightning Bolt》で戦線が《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》のみとなってしまった木村。《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》キャストで《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx》を退け、《恐血鬼/Bloodghast》をさらに追加する。

 返すターン。土地が4枚の井田は、マナを出した《平地/Plains》を《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》の能力の対象とし、1マナ得して《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を戦場に降臨させる。

 7/7となった《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》と《悪斬の天使/Baneslayer Angel》、そして、手札の《流刑への道/Path to Exile》。シーソーゲームだったこのゲームも、これにて決着となったのだった。


木村 1-1 井田



Game 3


 搦め手を持ったデック同士の対決にふさわしく、最終戦にもつれ込んだこのマッチ。

 先手の木村は、マリガンの上に、1ターン目2ターン目土地を置くのみと言うスタート。対して、井田は、2ターン目の《板金鎧の土百足/Plated Geopede》に3ターン目《野生のナカティル/Wild Nacatl》と展開する。

 しかし、木村は《板金鎧の土百足/Plated Geopede》は出したターンに《稲妻/Lightning Bolt》で除去し、さらに、3ターン目には《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》を盤面に追加する。この《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》に殴られてはたまらないと井田は小考の末に、《流刑への道/Path to Exile》を打ち込む。だが、木村は《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》のおかわりを追加する。

 3/3《野生のナカティル/Wild Nacatl》と《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》のトレードはわりにあわないので、スルーする木村。ダメージは通っているが、スルーできる余裕を与えているというだけの話である。井田は、脅威を用意するべく、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》をキャストする。

 《流刑への道/Path to Exile》の加護で4ターン目にして5マナ揃っている木村は、《死の印/Deathmark》で《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》を除去しつつ、《吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus》をキャストというテンポのいい行動。さらにめくれたトップが《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》で一気に4点の絆魂でのダメージを与える。

 盤面が非常に厳しい井田は、手札に《天界の粛清/Celestial Purge》を持っているものの、ここは除去が無いことにかけての《悪斬の天使/Baneslayer Angel》キャスト。だがしかし、《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》をドローし、提示された木村の山札のトップは、除去よりひどい《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》。思わず天を仰ぐ井田。井田のデッキにとって、このクリーチャーは致命的すぎる。

 そして、なによりも致命的だったのは、そのターンに木村の手札から、もう1枚の《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》が出てきたことだった。


木村 2-1 井田



 


・Semifinal Match 横尾 直樹(群馬) vs. 宮島 英二(群馬)

 決勝ラウンドともなると毎回見慣れた顔ばかりになりがちであるが、ただ一人初の準決勝まで進んだプレイヤーがいる。それが横尾である。

 最近は友人とレガシーに興じており、スタンダードはローウィン以来だという。今回のデックは赤白天使ビート。デックは重いらしく、基本ターンである4ターン目までうまく土地が伸びたのが勝因だとか。


 宮島は《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》、《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm(ARB)》をスプラッシュし、ミラーとコントロールに強くした構成のジャンドデック。

 実は今朝このデックを受け取ったらしく、不安はないのかと尋ねると

宮島「デックなんか初見で十分。実際、決勝まで来てるしね。」

と自信たっぷりに語ってくれる。





Game1

横尾の手札:2《守護熾天使/Guardian Seraph(M10)》、2《稲妻/Lightning Bolt(M10)》、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》、《山/Mountain(ZEN)》、《平地/Plains(ZEN)》

宮島の手札:2《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》、《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》、《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm(ARB)》、《ジャングルの祭殿/Jungle Shrine(ALA)》、《風変わりな果樹園/Exotic Orchard(CON)》、《山/Mountain(ZEN)》


横尾の土地は2枚で止まってしまい、《天球儀/Armillary Sphere(CON)》をキャストした所で《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》によって《平地/Plains(ZEN)》をタップ状態に追い込まれてしまう。

2枚目の土地から《天球儀/Armillary Sphere(CON)》の起動に入り、なんとか土地は伸びるも、今度は《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm(ARB)》と《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax(ALA)》のクロック、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》の対処に追われてしまう。現在の忠誠カウンターの数は7。このままでは土地を全て破壊されてしまうのだ。

戦闘ダメージが入り、横尾のライフは15。

《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》こそ対消滅するも、追加されたクロックは《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax(ALA)》。

《審判の日/Day of Judgment(ZEN)》でリセットを試みるも、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax(ALA)》の生み出すトークンと、2枚目の《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》からくらうダメージを計算した結果、ライフは0になることが判明。

1ターンのランドストップが、命取りとなってしまったようだ。


横尾0-1宮島


Side
横尾
IN
4《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》
OUT
3《流刑への道/Path to Exile(CON)》
《フェリダーの君主/Felidar Sovereign(ZEN)》

宮島
IN
3《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch(ZEN)》
3《終止/Terminate(ARB)》
《死の印/Deathmark(M10)》
《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》
OUT
4《大貂皮鹿/Great Sable Stag(M10)》
4《稲妻/Lightning Bolt(M10)》




Game2

横尾の手札:《天球儀/Armillary Sphere(CON)》、《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》、《エメリアの天使/Emeria Angel(ZEN)》、《守護熾天使/Guardian Seraph(M10)》、《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M10)》、2《平地/Plains(ZEN)》

宮島の手札:《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch(ZEN)》、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》、《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》、《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》、《野蛮な地/Savage Lands(ALA)》、《風変わりな果樹園/Exotic Orchard(CON)》


土地が詰まり気味の宮島に対し、横尾は《守護熾天使/Guardian Seraph(M10)》によるビートを開始する。

《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》から《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax(ALA)》が続唱され、ダメージレースの展開になるも、天使の能力により与えるダメージは4点。互いのライフは横尾12-11宮島。

追加のクロックとして《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M10)》が追加されるが、宮島は《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(M10)》でもって対処し、逆にプレインズウォーカーの対処を横尾に迫る。

横尾は《守護熾天使/Guardian Seraph(M10)》の軽減能力のため、《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(M10)》を無視し、プレイヤーへの攻撃を選択する。現時点でのライフは横尾6-8宮島。

確かにここまでは横尾の描いた青写真通りだった。予想外だったのは《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch(ZEN)》。除去スペルが白に固まっているため、全く触ることが出来ず、相手のクロックを止めると同時に2ターンで勝てるクロックを準備する。

攻撃し残りが2となると、宮島の手札から2枚目の《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》がキャストされ、ぴったり2点。キラーカードを的確に引ききった宮島の勝利となった。


横尾0-2宮島


 


・Semifinal Match 白石 知己(群馬) vs. 田中 陽介(群馬)

世界選手権終了後、公開予定。



・Final Match 田中 陽介(群馬) vs. 宮島 英二(群馬)

決勝まで勝ち上がってきた二つのデックは、形こそ違えど続唱をキーとしたものである。構成と、使い時さえ誤らなければ、希望通りのカードと展開を約束してくれる、素晴らしい能力だ。

 田中はマナ加速系から重いカードへと繋ぐビックマナ構成(所謂“徹子”系の亜種)のデックへ、続唱カードを投入したもの。ドロースペルがないカラーのため、貴重なアドバンテージ源になってくれるだろうが、マナ加速系のスペルが捲れてしまう“スカ”もあり得る。

 一方の宮島はメタゲームの中心、ジャンドビートである。説明不要かもしれないが、ジャンドがジャンドたる所以はこの続唱のためである。《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm(ARB)》を投入することで、続唱が連続する可能性が高まり、トップデック勝負にも強くなっている。また続唱次第ではあるが、《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(M10)》や《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch(ZEN)》といったカードさえも、ノーコストでキャスト出来る可能性があるのだ。

 運ゲーとも言われる続唱によるカードの捲り合い。その運を、自らの元へ手繰り寄せるのは、どちらだろうか。


Game1

田中の手札:《豊穣の痕跡/Trace of Abundance(ARB)》、《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》、《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》、《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(M10)》、《森/Forest(ZEN)》、《平地/Plains(ZEN)》

宮島の手札:《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(M10)》、《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》、《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》、《野蛮な地/Savage Lands(ALA)》、2《ジャングルの祭殿/Jungle Shrine(ALA)》、《山/Mountain(ZEN)》


《豊穣の痕跡/Trace of Abundance(ARB)》から《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》に繋げ、3ターン目にセットしたのは《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》。2度上陸能力が誘発し、《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(M10)》で《沼/Swamp(ZEN)》をサーチするというブン回りの田中。

宮島の初動は《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》であり、これによって《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》と《沼/Swamp(ZEN)》をディスカードさせる。

返しで4点ダメージが入り、フェッチランドを起動していた宮島のライフは15に。

次のターンには《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》がキャスト出来、田中の土地が3枚で止まっているため、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》は《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》ではなく、《豊穣の痕跡/Trace of Abundance(ARB)》を対象にとる。

だが《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》と《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》のエンジンが完成しているため、いくらでもマナは補充できる。溢れるマナから《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》をキャストし、《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》を1ターン遅らせる。宮島のライフは9。

《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》により、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》が捲れ、ガンであった《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》、《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》を破壊することに成功する。


宮島「血編みっ!」





そう念じた想いが通じたのか、2枚目の《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》から続唱したのは《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》。さらに捲れた《稲妻/Lightning Bolt(M10)》により、田中の盤面は一掃されてしまう。

ライフこそ5と少ないが、盤面では宮島が有利となり、このまま勝つか思われた。

田中のドローは《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》。そして続唱されるのは7/7となっている《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》。攻撃し、3点入り残りは2となる。


宮島は祈るようにドローし、《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》で続唱したのは《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax(ALA)》。

フェッチや《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》により田中のライフは思った以上に減っており、《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax(ALA)》のトークンも考え、攻撃がとまる。

続くターンに宮島《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》をトップデックし、全てのクリーチャーで攻撃を行うと、ブロッカーの数が足りない田中は投了。


田中「カット、甘かったな。」


田中0-1宮島


Side
田中
IN
3《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》
3《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》
OUT
《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger(M10)》
《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》
《猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths(ZEN)》
《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》
《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(M10)》
《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt(M10)》

宮島
IN
《死の印/Deathmark(M10)》
2《思考の大出血/Thought Hemorrhage(ARB)》
3《ジャンドの魔除け/Jund Charm(ALA)》
《紅蓮地獄/Pyroclasm(M10)》
OUT
3《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant(ALA)》
4《大貂皮鹿/Great Sable Stag(M10)》





Game2


田中の手札:《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》、《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(M10)》、2《瀝青破/Bituminous Blast(ARB)》、《豊穣の痕跡/Trace of Abundance(ARB)》、《森/Forest(ZEN)》、《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》

宮島の手札:《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》、《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm(ARB)》、《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》、《ジャンドの魔除け/Jund Charm(ALA)》、《野蛮な地/Savage Lands(ALA)》、《断ち割る尖塔/Rupture Spire(CON)》、《平地/Plains(ZEN)》


マナ加速のために減った田中の手札に突き刺さる2枚の《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》。

トップデックした《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》によって、宮島の土地を攻めるも、順調に引かれ、キャストされる《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf(ARB)》。《稲妻/Lightning Bolt(M10)》と合わせ、田中のライフはあっという間に7。

絶対絶命かと思われたが、《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(M10)》をトップデックし、《ジャンドの魔除け/Jund Charm(ALA)》によるリセットを強要する。

ライフも手札も少ない田中は土地ばかり引いてしまい、トップデックし続けることが必要な現状としては少し厳しい。対し宮島の手札はスペルに溢れている。

宮島のクリーチャーに合わせ、なんとか除去やクリーチャーを引き、ターンを稼ぐが、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse(ARB)》によって《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》が破壊されると田中のライフは3。

宮島は手札の《稲妻/Lightning Bolt(M10)》をキャストした。


田中0-2宮島


宮島「フィーチャーされると勝てないんだよね。」


 決勝ラウンドへの進出が決まった時、喜びながらもこう語ってくれた。綿密に調整したデックで幾度となくプレーオフに進みながらも、悔し涙を流してきた。

 今回のデックは自分で用意せず、代わりに信頼する友人である井田が調整したものだった。 準決勝にて「デックなんて初見で十分。」と言い放ったのは、友人の調整を信じているのと同時に、フィーチャー負けのジンクスを打ち破りたい、その一心からに違いない。

 想いは、現実となった。優勝おめでとう、宮島!!
 

TOP4 Deck Lists
デッキ賞

◇AOKI Kota 「未調整グダグダデッキ」

MainDeck 60cards
4《沼/Swanp》
3《島/Island》
2《山/Mountain》
4《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis(ALA)》
4《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit(M10)》
4《水没した地下墓地/Drowned Catacomb(M10)》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》
1《ジュワー島の隠れ家/Jwar Isle Refuge(ZEN)》

26lands

2《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》
2《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir(ZEN)》

4creatures

4《稲妻/Lightning Bolt(M10)》
4《終止/》
4《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》
3《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum(ALA)》
2《地震》
2《二重否定/Double Negative(ARB)》
2《時間のねじれ/Time Warp(M10)》
2《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M10)》
1《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(M10)》
1《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar(LRW)》
1《ソリン・マルコフ/Sorin Markov(ZEN)》
1《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス(CON)》
1《否認/Negate(MOR)》
1《対抗突風/Countersquall(CON)》
1《急転回/Swerve(ALA)》

30otherspells

SideBoard15cards
3《強迫》
3《瞬間凍結/Flashfreeze(M10)》
2《真髄の針/Pithing Needle(M10)》
2《紅蓮地獄/Pyroclasm(M10)》
2《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch(ZEN)》
1《苦悩火/Banefire(CON)》
1《思考の大出血/Thought Hemorrhage(ARB)》
1《地震》

◇AIKAWA Shingo 「紳士のお供はメイドロボ!!」

MainDeck 60cards
8《島/Island》
4《平地/Plains》
1《沼/Swanp》
3《氷河の城砦/Glacial Fortress(M10)》
2《秘儀の聖域/Arcane Sanctum(ALA)》
2《ガーゴイルの城/Gargoyle Castle(M10)》
1《セジーリの隠れ家/Sejiri Refuge(ZEN)》

23lands

4《ヴィダルケンの異国者/Vedalken Outlander(CON)》
4《エーテリウムの達人/Master of Etherium(ALA)》
3《エスパーの嵐刃/Esper Stormblade(ARB)》
2《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist(ALA)》
1《覇者シャルム/Sharuum the Hegemon(ALA)》

14creatures

4《流刑への道/Path to Exile(CON)》
3《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost(ARB)》
2《探検者の望遠鏡/Explorer's Scope(ZEN)》
2《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry(ARB)》
2《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost(ARB)》
2《睡眠/Sleep(M10)》
2《破片撒きのスフィンクス/Sharding Sphinx(ALA)》
2《蔵の開放/Open the Vaults(M10)》
2《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker(ALA)》
1《まどうしのよろい》
1《時の篩/Time Sieve(ARB)》

23otherspells

SideBoard15cards
4《真髄の針/Pithing Needle(10E)》
2《センの三つ子/Sen Triplets(ARB)》
2《災いの砂時計/Scourglass(ALA)》
2《否認/Negate(M10)》
2《確実性の欠落/Lapse of Certainty(CON)》
2《睡眠/Sleep(M10)》
1《白金の天使/Platinum Angel(M10)》

 

 

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